天河大弁財天社|呼ばれないと行けない奈良のパワースポット

天河大弁財天社

神様に呼ばれた人しか行けない。
縁が無い人は数回行こうとしても、たどりつけない。
来るべき時期がやってきた人しか行けない、として知られている天河神社に行きました。

行った当初はそういう言い伝えなど全く知らず、浅見光彦シリーズの天河伝説殺人事件を見て天河神社と五十鈴は知っていました。

行ってみたかったので、その日は、あまり気乗りしない友達を誘い、朝早く友達の車で出かけました。遠すぎて「本当にこの道で間違いないの?」とか不安に駆られたのを覚えています。

途中で、工事に遭遇し、1時間ほど待たされました。天川村たどり着いたときはホッとしました。まるで谷底に降りていくような印象しかなく、天河神社をこの目にしたときは感動しました。

今思えば、何とか天河神社にたどり着いたことが「神様に呼んでいただけた」「ご縁があった」のだと思っています。

創建は飛鳥時代、龍、水分(みくまり)の信仰で代表され古代民族信仰の発祥地とされる霊山大峯の開山が役行者によってなされたことは有名です。

その折大峯蔵王権現に先立って勧請され、最高峰弥山の鎮守として祀られたのが天河大辨財天の創まりとされています。

さらに弘法大師が高野山の開山に先立って大峯山で修行し、最大の行場が天河大弁財天社であり、弘法大師ゆかりの遺品が奉納されています。

天河大弁財天社の御祭神

主祭神は宗像三女神の市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)

日本神話に登場する水の神。

「市杵島姫命」は、宗像大社(福岡県宗像市)や、厳島神社(広島県廿日市市)の祭神で、宇佐神宮(大分県中津市)でも、二之御殿(3つ並んだ御殿の真ん中)で祀られています。

パワースポットとしては、「高野山」「吉野山」「熊野」といった大和三大霊場の中心が天河神社ですので、とてつもない強力なパワーがあるそうです。

天河大弁財天社の拝殿

天河神社(天河弁財天)は、人の侵入を拒み続けた奈良の秘境、日本三大霊場「高野」「吉野」「熊野」を結んだ三角形の中心に位置し、風水的にも格別の好立地にあるとされます。

神話に伝わる「磐座」(いわくら)「龍穴」が実際に確認された紛れもない聖地で、霊能者やアーティストらの崇敬を集めてきた特殊な場所です。

拝殿の鈴も少し変わっていて、五十鈴(いすず)と呼ばれる独自の神器をくるくる回して鳴らすしくみになっています。

天河大弁財天社の本殿

鳥居をくぐり、石段の参道を登ると本殿と能舞台があります。
本殿の真ん中と右の脇間に弁財天像がまつられています。

脇間の弁財天像は60年ごとに開扉される秘像で、弁財天像には琵琶を奏でる姿と八臂(はっぴ)の像がありますが、河大弁財天社の像はいずれも八臂の像です。

弁財天は水の神として崇敬され、川や海、湖、池などの水辺に多くまつられています。

本殿に祀られている弁財天像は、例大祭(7月16日-17日)にのみ御開帳されます。

天河大弁財天社 奥宮

画像引用:奈良寺社ガイド

奈良県天川村の「弥山」。日本随一のパワースポット「天河神社」の奥宮があり、「高野」「吉野」「熊野」といったヤマト三大霊場の中心となる霊山です。

弥山はUFOの目撃情報が多く、天河神社の宮司さんも「弥山はUFOの発進基地」と話されるほどです。

行者還トンネルの駐車場に車を止めて山頂目指して、ひたすら登山です。道が険しいので誰でも行けるわけではないと思いますが、UFOの目撃情報で有名なパワースポットですのでチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

また毎年5月に弥山奥宮大祭が行われます。この祭りは1泊2日で登山をして山頂で神事を見ることができます。弥山の山頂は満点の星空で非常にキレイということです。

天河大弁財天社 能舞台

室町時代中ごろ能楽の世阿弥(観世元清)の長男元雅(十郎)は優れた能役者 能作者だったのですが、従弟の音阿弥元重が 6代将軍足利義教に重用されため父とともに冷遇されていました。

元雅が 祈願成就のため能楽を天河大弁財天社に奉納し、能面を寄進。
その後、能楽関係者から能楽の奉納、能面や能装束の寄進が続きました。

室町時代から桃山 江戸にかけての能面31面、能装束30点のほか、小道具、能楽謡本など能楽関係の資料が多数保存されています。

世阿弥が使った面や 豊臣秀吉が寄進した絢爛豪華な能装束もあるそうです。

毎年7月17日の例大祭には、この舞殿で、能楽やアーティストの演奏などが奉納されるそうです。

天河大弁財天社 五十鈴

天河神社には独自の神器が用いられています。それが五十鈴です。

天照大神が天の磐船に籠もった時、天宇受売命(あめのうずめのみこと)がちまきの矛を持って舞い行い、岩戸が開かれました。

この芸能の天宇受売命が鳴らした神代鈴と同じものが、天河神社の五十鈴だと伝えられています。

この五十鈴の特徴的な三つの球形の鈴は、それぞれ、

  • 「いくむすび」
  • 「たるむすび」
  • 「たまめむすび」

    という魂の進化にとって重要な三つの魂の状態(みむすびの精神)をあらわしているそうです。
     

この五十鈴の妙なる音の響きによって、心身は深く清められ、魂が調和し本来あるべき状態に戻り、新たな活力が湧いてくるそうです。

私も授与所で頂きましたが、一番「廉価版」だった記憶があります。

それでも2,500円ぐらいしたような。。。

五十鈴のお守り以外のお守りとしては、縁結びや諸芸上達守、安産守、病気平癒、商売繁盛、学業成就のお守り、そして芸能お守り、交通安全などがあります。

天河大弁財天社 ご利益

天河神社天河弁財天の御祭神は市杵島姫命で芸能の神様です。市杵島姫命は宗像三神の一神でもあります。

天河大弁財天社のご利益は芸術、芸能、音楽以外に学問、開運招福、海上安全などです。

市杵島姫命は弁財天としても信仰されておりますが、弁財天は川の流れの妙なる様を神格化したとされる古代インドのサラスヴァティー神であり、その本来の神徳は水の神であり、芸能や音楽の神です。

画像引用:『ウィキペディア(Wikipedia)』

なので、天河神社天河弁財天のご利益は芸能のご利益だと言われています。

歌手の堂本剛さんは、こちらの天河神社に参拝に来られた際「天から降りてくるように、僕の中から詩とメロディーが湧き上がってきた」と実感されたそうです。

天河神社天河弁財天 御朱印

天河神社天河弁財天では御朱印をいただくことができます。

最近、天河神社では御朱印帳を購入する人が多いそうです。
パワースポットブームなどもあり、御朱印授与者は多いようですね。
天河神社天河弁財天でも御朱印帳が販売されています。

天河大弁財天社と役行者

画像引用:ウィキペディア(金峯山寺)

役行者えんのぎょうじゃは続日本紀によると634年に生まれ、名前は小角おづぬといいます。

後に、光格天皇から「神変大菩薩」の号を贈られます。白鳳時代の山岳修行者で、修験道の開祖として山伏たちに崇められている人物で、彼は実在の人物ですが、史書に残るところは極めて少なく、その生涯の殆どは伝説の中で伝えられています。

ウィキペディアには室町期の僧英俊による多聞院日記に、「天川開山ハ役行者」と記述があります。天河大辨財天社の草創は飛鳥時代、

役行者の大峯開山の際に蔵王権現に先立って勧請され最高峰である弥山(みせん)の鎮守として祀られたのに始まります。

弘法大師が高野山の開山に先立って大峯山で修行し、最大の行場が天河神社であった。弘法大師にまつわる遺品が奉納されている。とあります。

吉野の土地の伝承では、役小角が蔵王権現を念出するにあたって、最初に出てきたのは弁財天、次に地蔵菩薩で、しかし、これらでは降魔・衆生済度はとてもかなわぬとして、最後に念出して蔵王権現が出現したとされています。

いずれにしても、金峰山・大峯の地主神が蔵王権現には習合していました。同地の地主神は天武時代から天女神とみられていましたが、この天女神は「日輪天女」とも呼ばれ、天河弁財天と習合する神でした。

天河神社(天河大弁財天社)所蔵の文書には、天河弁財天は「天照大神別体不二之御神」とも記され、これは、天照大神荒魂神、つまり瀬織津姫神のことです(『円空と瀬織津姫』下巻)。

瀬織津姫神が弁財天と習合する事例は、静岡・瀬織戸神社、富山・元雄神神社、京都・井上社(通称:御手洗社、下鴨神社境内社)などに確認されますが、この神は、役小角ゆかりの蔵王権現とも習合していた可能性があります。

天河大弁財天社 役行者堂

役行者をお祭りしているお堂です。

お参りの際は、一般的に「おんぎゃくぎゃくえんのうばそくあらんきゃそわか」、または「なむじんべんだいぼさつ」と唱えると良いようです。

天河神社の草創は飛鳥時代、弘法大師空海が高野山の開山に先立って3年間大峯山で修行し、最大の行場が天河神社だったそうです。

天河大弁財天社 五社殿

参道の石段脇に鎮座する五つの社殿。

手前から、

  • 龍神大神:弁財天の化身なる龍神
  • 大将軍大神:八つの杜の内森本神社
  • 大日靈貴神:天照大御神の御別名
  • 天神大神:菅原道真公
  • 大地主大神:琵琶山の地主守神

と祀られています。

 

天河大弁財天社 禊殿(みそぎでん)

禊殿は天河大弁財天神社からだと歩いて7分ぐらいのところの、二つの川が合流している川股にるます。背後の山は高倉山と呼ばれており山頂は今でも禁足地となっているそうです。

20119月の水害で天河が浸水になってしまった際濡れた古文書が発見され、日干しして見ると、その中に、禊殿(鎮魂殿)の後ろにある高倉山に国常立尊が祀られていることがわかったのだそうです。

高倉山の岩は二億七千万年前のものといわれていて、天河大弁財天社の本殿は女性性、禊殿は男性性。禊殿の背後にある山は高倉山。禊殿の下には五色の水晶が埋まっていると柿坂宮司さんはおっしゃっているそうです。

高倉山  
御祭神  経津主神  宇迦之御魂神  国之常立神 (別名・ガイア神)

由緒

高倉山は二億五千万年前日本列島に最初に隆起された神奈備であり日本最古の御山(磐境)であります。

弁財天女の鎮まります琵琶山と共に仰ぎ尊び奉られた聖山であります。
神武天皇が天河社琵琶山に祈られた時に、ヒノモトと言霊を奏上され日本と命名された重要な斎庭であり、高倉の御山は経津主神の鎮座地として 布津御魂の剣 神宝を奉り全ての天災 地災 人災を鎮め申す御威稜を賜る大神様であられます。

長年の間 人類が自然の気を被り給わることを忘れ去った世でありましたが、
今の世に至りやっと古代の意識が甦り、生きとし生ける全ての生命と共存共栄する精神が必要不可欠であることに気が付いてまいりました。

私達の日々生活している地球(ガイア)は それ自体が一つの大きな生命体であり、空気 水 土 植物 動物など全ての生命は有機的につながっています。
このすべての生命地球(ガイア)の生命の絶妙な調和の中で、私達人類は生かされています。

こうした理より新たなる神の御名をガイア神とも呼称されることもよいかと存じます。

地球の全ては 喜ばれておられることと確信いたします。
本日の竣工祭に御参拝頂きました皆様に篤く御礼申し上げます。

神司 誌之

四石三水八ツの社

天川の地域は「四石三水八ツ社」と呼ばれ、4つの天から降った石に、3つの湧き出る聖水、8つの社に囲まれた処を神域とするようです。境内には3つの石が存在しています。

大峰弥山を源流とする清流は天の川にそそがれ坪内(壺中天)で蛇行し、その形は龍をしのばせる。鎮守の杜、琵琶山の磐座に辨財天が鎮まり、古より多くの歴史を有す。この地は「四石三水八ツの杜」と言われ

四つの天から降った石
三つの湧き出る清水
八つの杜

に囲まれし処とされ、神域をあらわす。

その内三つの天石(一つ石階段右・二つ五社殿前・三つ裏参道下行者堂左)を境内に祀る。」(社頭掲示より)

四つめは境内の北側に位置する弁天橋から天ノ川を見下ろした川の中にあります。

天河大弁財天社 七夕祭

夜空に浮かぶ天上の天の川。織姫と彦星が年に一度出会うと言われている七夕。奈良県天川村の山奥にある天河大弁財天神社では毎年旧暦で七夕祭のご神事が行われています。

天河神社のご祭神は市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)。

古事記の中でアマテラスとスサノオが天の安の河原で「うけひ」をしたときにスサノオの刀から生まれた三人の女神の真中(次女)の神様だそうです。

それがいつの間にかインドの水の女神・サラスバティーと集合されて弁財天となったとされています。

旧暦の7月7日には天上の天ノ河の流れと、地上を南北に流れる天川村の天の川の流れの方向がぴったり一致するそうです。

それで、この川が天の川と呼ばれているんですね。

天河大弁財天社 手水舎

竜の口からすごい勢いで水が飛び出しています。
水流はまっすぐに水面をたたき、水中でも勢いを失うことなくジェットバスのように水をかき混ぜています。

勢いが強すぎてなかなか水が汲めない。不用意に汲もうとすると、水が飛び散って周りに人がいれば大変なことになってしまう。。直接汲めないから溜まっている水を汲むしかないなあ。。

ここでも選ばれているような錯覚に陥ります。四苦八苦してようやく汲める人といくら上手に柄杓を使っても水が逃げて汲めない人。。まあ、それは考えすぎかも。

なぜこんなに水の勢いが強いのかわからないけれど、神社全体が厳かな雰囲気に包まれている天河神社のなかでここだけが不思議な場所です。

天河大弁財天社 ランチ

かどや食堂 

天川村に観光や釣りで訪れる人に道案内する時に
「かどやの信号を左折して5kmほど走ったら…」
と、昔から言われた天川村のランドマーク的存在の大衆食堂

 

ごろごろ亭 

洗面器大のおわんに入っている麺にコシがあって美味しい「デカ盛り」うどんが人気です。

 

おおとり

天川村にひっそりと建てられている可愛い喫茶店。お店の雰囲気に癒やされます。

 

清九郎

洞川温泉の温泉街、バス停より少し上の鍾乳洞入り口横に雰囲気の良いお蕎麦屋さんです。


喫茶とも 

天川村のごろごろ水は、名水100選に選ばれた美味しい水。天川村を訪れたら名水で作った珈琲を戴くのも良いものです。

天河大弁財天社 駐車場

天河大弁財天社の駐車場は30台~50台が駐車できる無料駐車場が用意されています。

天河大弁財天社へのアクセス

施設名 天河大弁財天社
所在地 奈良県吉野郡天川村坪内107
電話番号 0747-63-0558
お問い合わせ 天河大弁財天社
ホームページ http://www.tenkawa-jinja.or.jp/
拝観時間 7:00~17:00
拝観料 無料
交通アクセス 最寄り駅からの交通
近鉄 下市口駅より
中庵住行きバス「天河大辨財天社」下車 徒歩すぐ
地図